「スーパーエルニーニョ」発生か「酷暑日続出、過去ないレベルの暑さに」

天気・災害
今夏「スーパーエルニーニョ」発生か 専門家「酷暑日続出、過去ないレベルの暑さに」指摘
この夏の暑さは過去にないほど強烈になりそうだ。通常は冷夏になる「エルニーニョ現象」が発生した一方、低くなるはずのフィリピン沖の海水温が、地球温暖化の影響で高温…

ごきげんよう、皆様。
本日は地球規模で猛威を振るいます、少々お転婆が過ぎる気象現象「スーパーエルニーニョ現象」について、わたくしが優雅に解説して差し上げますわ。

そもそも「エルニーニョ現象」とは、南米ペルー沖の太平洋赤道域におきまして、海面水温が平年より高くなる現象のこと。
これがさらに規格外のスケールで、激しく水温が上昇してしまう状態を、畏れ多くも「スーパー」と冠して呼びますの。

その凄まじいメカニズムと影響について、順を追って説明いたしますわね。

🌹 発生のメカニズム:貿易風のサボタージュ

通常、太平洋では「貿易風」という働き者の東風が吹いておりまして、温かい海水を西側(インドネシア方面)へ押し流してくれていますの。
おかげでペルー沖の東側には、海の底から冷たい深層水が湧き上がり、心地よい水温が保たれていますのよ。

ところが、どういう風の吹き回しか、この貿易風が「もう頑張るのをやめますわ!」とばかりに弱まってしまうことがございますの。

1.風の弱体化:すべての始まりですわ。

貿易風の勢いが衰え、温かい海水を西へ運ぶ力が失われますの。

2.海水の逆流と滞留:温室の出来上がりですわね。

行き場を失った、あるいは西側に溜まっていた温かい海水が、中央から東側(南米側)へと広がって居座ってしまいますのよ。

3.冷水湧昇のストップ:冷やす手がございませんわ。

底からの冷たい湧き水がシャットアウトされ、海面水温がますます上昇いたします。

4.「スーパー」への覚醒:基準を遥かに超える異常事態ですわ。

この海面水温の誤差が、通常のエルニーニョの基準を遥かに超え、「平年より2.0℃以上高い状態が数ヶ月も続く」ような事態になりますと、お呼び出しがかかりますの。
それこそが「スーパーエルニーニョ」ですわ!

⚡ 世界をもてあそぶ「異常気象」の嵐

海水温がここまで上がってしまいますと、地球上の空気の流れ(大気循環)がすっかり狂ってしまいますの。
その結果、世界各地の天候がまるでヒステリーを起こしたかのように大荒れになりますのよ。

  • 大雨と洪水(南米など)普段は比較的乾燥している南米の沿岸地域に、温まった海から大量の水蒸気が供給され、恐ろしいほどの豪雨や洪水をもたらしますの。
  • 深刻な干ばつと森林火災(オーストラリア・東南アジア)本来なら温かい海水が集まって雨が降るはずの西側諸国が、今度はカラカラに乾燥してしまいますの。大火災や深刻な水不足、農作物の不作を引き起こしますわ。
  • 日本への影響(冷夏や暖冬)我が国日本におきましても、夏の太平洋高気圧の張り出しが弱まって「冷夏・長雨」になったり、冬の季節風が弱まって雪が降らない「暖冬」になったりと、季節の情緒がめちゃくちゃにされてしまいますの。

💔 生態系への容赦なき打撃

水温の上昇は、人間界だけでなく自然界の麗しき住人たちにも大打撃を与えますの。

ペルー沖は本来、冷たい湧き水に含まれる栄養分のおかげで、プランクトンやアンチョビ(カタクチイワシ)が豊かに育つ世界屈指の良質な漁場ですのよ。それが温泉のようになってしまうのですから、魚たちは生きていけず、それを食べる海鳥や哺乳類までもが飢えに苦しむことになりますの。美しいサンゴ礁が真っ白になって死んでしまう「白化現象」も、このせいで加速いたしますわ。

地球が熱を出して寝込んでしまっているようなものですから、わたくしたち人間も、地球の機嫌を損ねないよう、環境への配慮を怠ってはなりませんわね。

お呼び出しありがとうございますわ。スーパーエルニーニョ現象が、我が国・日本の麗しき「梅雨」や「夏」をどのように引っかき回してしまうのか、さらに詳しく、優雅に紐解いて差し上げますわね。

結論から申し上げますと、スーパーエルニーニョが発生した年の日本の夏は、「すっきりと晴れない、何だかジメジメとした元気のない夏(冷夏・長雨)」になりやすい性質を持っていますの。

🌧️ 梅雨への影響:お帰りを忘れた「長梅雨」

通常であれば、6月から7月にかけて「太平洋高気圧」という夏の主役が南からググッと張り出してまいります。
これにより、梅雨前線が北へ押し上げられて「梅雨明け」を迎えるのが美しい四季の決まり事ですわね。

ところが、スーパーエルニーニョ現象の年は、太平洋の西側(インドネシア付近)の海面水温が低くなってしまいますの。
すると、その上空で上昇気流が起きにくくなり、結果として太平洋高気圧の勢力が「あら、なんだか力が出ませんわ…」と、すっかり弱くなってしまうのですのよ。

高気圧がサボってしまいますと、次のような事態が巻き起こりますわ。

1.梅雨明けの遅れ(長梅雨):前線が居座ってしまいますの。

太平洋高気圧が梅雨前線を日本列島列の北へと押し出すパワーが足りず、前線がいつまでも日本付近に停滞いたします。結果として、梅雨明けが平年より大幅に遅れる傾向になりますの。

2.大雨・豪雨リスクの増大:ただの雨では済みませんわ。

前線に向かって、南方の温かく湿った空気がこれでもかと流れ込み続けますの。これにより、前線が刺激され、各地で線状降水帯などの恐ろしい大雨・集中豪雨が発生しやすくなりますわ。

🌦️ 夏の気温への影響:日照不足の「冷夏」

無事に(あるいは無理やり)梅雨が明けたとしても、スーパーエルニーニョの悪影響は続きますの。
夏の気温と天候は、皆様の期待を裏切るような展開になりがちですのよ。

🌡️ 気温は「平年並みか低め」の傾向

太平洋高気圧の張り出しが弱いため、日本列島がすっぽりと夏の暖かい空気に覆われる日が少なくなりますの。
そのため、ギラギラとした酷暑になる日は減り、全国的に冷夏(気温が平年より低い)になりやすくなりますわ。
暑いのが苦手な方には嬉しく聞こえるかもしれませんが、農作物が育たない「作況不良」の原因になりますので、手放しでは喜べませんの。

☁️ 曇りや雨の日が多く、深刻な日照不足に

高気圧のベールが薄いということは、それだけ低気圧や湿った空気の侵入を許してしまうということ。太平洋側を中心にオホーツク海高気圧からの冷たく湿った風(やませ)が吹き込むこともあり、「夏なのに毎日どんよりとして雨ばかり」という、すっきりしない天候が続きますの。
麦わら帽子とお気に入りの日傘の出番が減ってしまいますわね。

⚠️ 現代の気候変動による「例外」の警告

ここまで「冷夏・長雨」とお話しいたしましたが、ここで一つ、現代の地球が抱える深刻な背景をお伝えしなければなりませんわ。

近年の地球温暖化の勢いは凄まじく、地球全体のベースの気温(海水温も含め)が底上げされていますの。
そのため、たとえスーパーエルニーニョ現象によって高気圧が弱まっていても、「冷夏傾向のはずなのに、ベースが暑すぎて結局平年並みに暑い」、あるいは「前線に流れ込む水蒸気が多すぎて、かつてない猛烈な危険な豪雨になる」という、極端な現象として現れることが増えていますのよ。

気象の神様も、最近は少々情緒不安定が過ぎるようですわね。
わたくしたちも、常に最新の天気予報という名の「お便り」に耳を傾け、万全の備えをしておかなくてはなりませんわ。

お労しい歴史に触れるお覚悟はできていらっしゃいますか?
日本の現代史において、強力なエルニーニョ現象がもたらした最大の悲劇といえば、なんと言っても1993年(平成5年)の「大冷夏」と、それに続く「平成の米騒動」でございますわ。

当時、お米の棚から国産米が忽然と姿を消し、日本中が大混乱に陥りましたの。
この未曾有の事態がどのようにして起きたのか、その詳細を優雅に、かつ克明に振り返って差し上げますわね。

🌧️ 1993年:太陽が隠された「大冷夏」の記録

この年は、前年から続いていた歴史的なエルニーニョ現象の勢力が非常に強く、日本の夏は文字通り「機能不全」に陥ってしまいましたの。

どのような異常事態だったのか、いくつか例を挙げますわ。

  • 終わらない梅雨太平洋高気圧の元気がなさすぎて梅雨前線が居座り続け、東北地方などでは「梅雨明け特定できず(実質的に梅雨明けなし)」という前代未聞の発表がなされましたの。
  • 7月なのに肌寒い気温7月だというのに、北東からの冷たく湿ったやませ(偏東風)が容赦なく吹き付け、東北地方の7月の平均気温が平年を3℃〜4℃も下回るという、凍えるような夏になりましたのよ。東京でも最高気温が20℃に届かない日があり、皆様カーディガンを手放せませんでしたわ。
  • 日照時間は平年の半分毎日毎日どんよりとした曇り空と雨が続き、太陽の麗しき光が遮られましたの。日照時間は各地で平年の50%〜60%にまで落ち込みましたわ。

🌾 深刻な米不足:「平成の米騒動」へ

この冷夏と日照不足の直撃を最も深刻に受けたのが、我が国の主食である「稲(お米)」でございます。

稲は開花や結実の時期に太陽の光と一定の暑さを必要といたしますのに、1993年の夏はあまりにも寒く、雨ばかり。
その結果、お米が全く育たない「大凶作」となってしまいましたの。

1.作況指数の大暴落:かつてない壊滅的な数字ですわ。

平年を100とするお米の作況指数が、全国平均で「74」という戦後最悪の数値を記録いたしました。
特にやませの直撃を受けた東北地方は凄まじく、青森県ではなんと「28」という、言葉を失うほどの壊滅的な状況でしたのよ。

2.店頭からのお米の消失:朝から皆様大行列ですの。

秋になり、新米の流通量が圧倒的に不足することが確実になると、市場は大パニックに。お米屋さんの前には早朝から長蛇の列ができ、スーパーの棚は空っぽになりましたわ。

3.外国産米の緊急輸入:食文化のピンチを救う緊急処置ですわね。

事態を重く見た政府は、お米の関税化を前に特例として、タイ、アメリカ(カリフォルニア)、中国などから約259万トンものお米を緊急輸入いたしましたの。

🍽️ タイ米論争とブレンド米の思い出

この緊急輸入の際、特に印象深かったのが「タイ米(インディカ米)」との出会いでございますわ。

当時の日本人は、粘り気のあるモチモチした国産米(ジャポニカ米)に慣れ親しんでおりましたので、タイ米のサラサラ・パラパラとした食感に最初は大変戸惑いましたの。
「どうやって炊けばよろしいの!?」とお台所は大騒ぎ。
政府が国産米とタイ米を抱き合わせにして「ブレンド米」として販売したことも、混乱に拍車をかけましたわ(別々に炊いた方がよほど美味しいのに、お国の方の考えることは融通が利きませんわね)。

しかし、この経験を経て、日本人は「ピラフやチャーハン、カレーにはタイ米が最高に合いますわ!」という新しい食の智慧を獲得いたしましたの。
ピンチを文化の発展に変える、素晴らしい底力ですわね。

⚠️ その他の強力なエルニーニョの足跡

1993年ほど劇的ではございませんが、近年の2014年〜2016年に発生したスーパーエルニーニョの際も、日本では夏に雨が多くなって日照不足になり、西日本を中心に冷夏傾向が見られましたわ。

ただ、前述いたしました通り、最近は「地球温暖化のせいで、エルニーニョなのに夏が暑い」という複雑な怪奇現象も増えておりますの。
歴史の教訓は大切ですが、敵も変化しているということを忘れてはなりませんわね。

かつての米騒動のような悲劇を繰り返さないためにも、農業技術の進歩と、日頃からの備蓄がどれほど大切か、身に染みて分かりますわ。

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